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「大工さんや職人さんも購入する建売住宅!
このことは、品質の高さを証明しています!」とラジオから流れてきました。
大工さんや職人さんは、住宅を造っている過程を見ていますので、品質の高さを認識していなければ買うことができません。
そのように考えれば、確かにこのコマーシャルには説得力があります。
相当前の話ですが、住宅建設(建売)関係の営業をしていた友人がいます。
その友人には、面白い話を聞いたことがあります。
その話を知っている私は、このコマーシャルを聞くたびに、「ぷふっ!」と吹き出しています。
建築の業界は、何段階かの下請けの制度で成り立っています。
当然のように、建設や販売の主導権は住宅建設(建売)会社にあります。
建売住宅が順調に売れているときは、何も問題がありません。
しかし、思うように建売住宅が売れなくなったときは大変です。
力関係で、下請けの工務店の社長が大工さんや職人さんに購入を煽ります。
工務店の社長は、親会社からの仕事の確保が重要だからです。
で、住宅を所有していない大工さんや職人さんに必死になって買わせようとするのです。
大工さんや職人さんにとっては、無理やり買わされる被害者になってしまうことがあります。
ときには営業マンも被害者になってしまうことがあります。
いわゆる、売れ残ったしまったから大工さんや職人さんに買わせているのです。
で、それを知っている私は、コマーシャルが流れるたびに吹き出してしまうのです。
最近では、様子が違っているのかもしれません。
親会社からの強要を防止する法律もあるようですから、・・・。
でも、私がそのように解釈するのですから、同じような解釈をする人も居るに違いありません。
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